必要な情報のふるい分けを
私はよく、会社というところは書類や資料があふれるほど書かれ、配られるのに、それを分析し、有効に利用することは非常にむずかしいと思うことがあります。
ある会社の一部署で「各自の机の中に入っているものをたとえどんな重要な書類と思われるものでも整理して、三分の二を捨てよ」という指示がでたことがあります。
それこそ山のような紙クズが出てきましたが、その後、業務にさしさわるようなことはまったくなかったそうです。
他部署から配られるさまざまな統計資料、仕事に役立ちそうだと思われる新聞や雑誌の記事の切り抜き。
いつか読もうと買っておいた本。
これらがたまりにたまって机の中は紙の洪水です。
もちろんこれらの中には重要な情報も含まれているでしょうが、それらをピックアップして仕事に役立てなければ宝のもちぐされです。
情報は収集するだけでは何の役にも立ちません。
その場その場で分析し、必要最小限度のものだけを自分なりの方法でファイリングすることが大切です。
その残りは思いきって捨てるのです。
やたら書類をかかえている人は総じて余り仕事が速くないようです。
必要最小限のものだけ頭の中にたたきこんでしまう、手帳にメモするようにすれば、ミソもクソも一緒というような愚はさけることができるでしょう。
今日は、みなさんの周りをそういう目で見て、必要なもの不必要なものを分けて整理してみてください。
photo by JD Hancock