報告は結果より善後策を
「不可能という語は、わが辞書になし」と豪語したナポレオンは、われわれが日常仕事をしていく上にも役立つエピソードを残しています。
諸戦に勝った報告が次々と伝令によってもたらされ、そのたびごとに起こされたナポレオンは顔を真赤にして怒鳴ったそうです。
「勝った報告はいちいちしないでもよい。
不都利な報告をしろ!」ナポレオンの命令は全軍に渡り、そして、それからは自軍にとって不利な状況報告だけが彼の下に集まってくるようになりました。
いく度か伝令の声を聞くにつれ、またもや烈火の如く怒り出し、そしてこういったという。
「負けた、負けたといって一体俺に何をしろというのか「俺一人で何ができる」各将校どもはそのときどう対処したのか、これから打つ手はどんな方法なのか、その処置、対策をもって判断をあおぎに来い。
社内における報告も、成功とか勝ったとかのいい結果ならともかく、失敗した、売上げダウン、目標達成できずといったことは報告だけすればよいというものではありません。
当事者、現場の人間として自分なり担当部署なりの善後策を練ってから報告すべきでしょう。
さらに、形勢立て直しが可能であれば、常に上司と相談しアドバイスを得て最善の対処をするよう心がけるべきです。
要は自分がどれだけ仕事に主体的にかかわっているかということです。
ひとごとみたいに対岸の火事を報告するようなことのないよう、みなさんにお願いします。
photo by PooWho