挨拶は自分から、大きな声で
photo by Stuck in Customs
一週間ほど前のことですが、私が朝、会社に出かけるため駅に向かって歩いていたときのことです。
私は運動のためもあって、少し早足で歩くことを習慣にしています。
自宅を出てから自分より少し前を、隣りに住む青年が歩いていくのがわかりました。
彼は今年の三月、大学を卒業して四月からサラリーマンになったばかりですが、ふだん顔を合わせてもろくに挨拶もできない青年で、少し変わった男だなと思っていました。
駅も間近になってきたところで青年に追いついたので追いこしながら「おはよう」と声を掛けてみました。
すると彼はいかにもてれくさそうな顔をして小さな声で「おはようございます」と返事をしました。
二日目もまったく同じパターンでしたが、昨日よりは少し大きな声が返ってきました。
ところが三日目の朝は逆になり、青年の方があとから追いかけてきて、追いついたかと思うと元気よく「おはようございます」と先に挨拶してきたのです。
電車の中で私は考えました。
挨拶に先も後もありませんが、最初の私の行動が相手を変えさせたのではないだろうかと。
朝は気持のよい「おはようございます」の挨拶をするものであることを、青年は常識としては知っていても、行動としてそれが素直にできなかったのです。
みなさんも、挨拶は自分から先に大きな声でやるようにしてください。
そうすれば一日気持よく仕事がはかどるものです。