判断力は完全な理解から
子供も三歳ぐらいになると、見るもの間くものすべてに対して、「これなぁに、あれなぁに?」と矢継ぎ早に問いかけてきます。
しかし、成長するにしたがい、いろんなことを学び、経験を重ねていくので、だんだんと人にものを尋ねるということをしなくなります。
わからないことがあっても、今までの人生で知ったこと、経験したことをもとに、推理するようにもなります。
自己内コミニーヶーション、つまり自問自答して、判断していきます。
それを重ねるにつれて、判断材料も増えていく、データ・インプットが増加していくわけです。
さらに社会人となり、責任ある地位につけばつくほど、判断業務、意思決定の機会は多くなり、大事になってきます。
そこで考えていただきたいこと健自分で理解していることと、まだ十分に事実をつかみきっていない、わからないことをごっちゃにして判断していることはないかということです。
新入社員ならともかく、三年も五年もたってこんな初歩的なことを聞くのは恥ずかしいと思って、知らないままにやって失敗すれば、その被害が及ぶのは自分一人だけにとどまりません。
どんな小さなことでも、わからないことがあったら知っている人に聞くということを心がけてください。
聞くはいつときの恥、といいます。
わからないことで後輩の方が詳しいこともあるでしょう。
そういうときでも、自分の判断業務の材料にするにはひとつでもおろそかにしないようにお願いします。
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