判子をまっすぐに押す
昨日君たちからあがってくる書類をみているうちにフと気がついたのですが、判子がまっすぐ押されていない。斜めになったり、ひどいのは丸判が逆さになっていました。
君たちがお客様に差し出す契約書もそのような状態かと思うと心配になってきたのです。
判子は確かに認めます、同意いたします、間違いありません、といったときに責任を持って押すもの、軽々しい扱いは場合によっては大変なことになります。
判子は丸いものがほとんどです。なぜ丸いのでしょう。
判子は押す場合にどちらが上になるか、よく見て斜めやさかさにならないよう慎重に、そっと押しますが、そこにちょっとした「間」があります。
わずかの時間ですが、その間にはこの判子は押しても差しつかえないんだな、間違いないなと考えるゆとりを持ちなさい、という意味があるそうです。
だから判子は丸いのです。
曲っていようが、逆さになっていようが押してありやいいんだという押し方は、確認していない、誠意のない証明みたいなものだということになります。
私たちの会社は商品とともに信用を売っているのですから、一人ひとりが責任をもって行動しなければなりません。
たとえ社内文書であろうと、いったん判子を押せば、それを押した人の責任を背負って一人歩きを始めます。
押す前のちょっとした間にそのことを考えてください。
まず判子を正しく押す、押せる人になってください。
photo by Luzlum