コンピューター導入の日に
photo by Danny Choo
今日は当工場に、機械化の第一歩としてコンピューターが導入されます。
それにちなんで、けさは「システム」という言葉をとりあげてみたいと思います。
「システム」という言葉は最近ではすっかり耳になじんできましたが、さてどういうものかというと、うまく説明できません。
しいて日本語る趣に訳して組織、系、体系などと言ってしまうとまるでニュアンスが失われてしまいます。
ではシステムとはどういうものか。
これは、ある目的をもっていて、しかもそれが時間の流れにしたがってどういうふうに変わっていくか、ということを示すものです。
流れの内容は人物、金、それにエネルギー、情報ということになるでしょう。
本日導入されたコンピューターは従来の、専用のコンピューター室に入れるものと異なり、みなさんの卓上計算機と同じような扱いをする端末機です。
みなさんの机と並べて置き、みんなのコンピューターとして出発します。
そうすると、私たちの仕事の流れ、つまりシステムも変わってきます。
いままで伝票を手で書いていたのが、キーを押すだけになったり、コンピューターから打ち出された伝票を見て品物を動かしたり、いままでの仕事のある部分はなくなり、ある部分はつけ加えられます。
そうして、この新しいシステムをスムーズに動かしていくのは、私たち自身なのです。
ですから、今日はコンピューター導入の日、というより新しいシステムを導入した日と考えてください。