コンピューターの導入を前に
みなさんも耳にしていることと思いますが、現在わが社ではいくつかの部門について、コンピューターの導入を検討しています。
みなさんの間でも、この導入による業務の合理化、省力化に対する期待が大きいようですから、きょうはそのことについて少しお話ししておきましょう。
「好むと好まざるとを問わず」という言いまわしがありますが、これがよくあてはまるのが最近のコンピューターの普及でしょう。
まったく好むと好まざるとを問わず、仕事はもちろん、日常生活にも家庭にもコンピューターが入ってきました。
仕事の面でいえば、他の企業でもコンピューターの導入が実に積極的に行なわれています。
こういう導入の成果はといえば、コンピューターメーカーの話などを聞いている限りではずいぶんと成功しているようですが、その実、決して成功の連続ではなく、導入にあたって遠い回り道をしたり失敗したりする例も多いようです。
成功の例でかくされてはいますが、コンピューターというものは、導入すれば即成功というものではないのです。
では、成功の鍵はどこにあるのか。
これは実に「人」にあるのです。
コンピューターは機械ですから、それを使う「人」が導入の成否を分けるわけです。
そのために会社でも社内教育の準備などをすすめていますが、みなさんの側でも機会をとらえて積極的にコンピューターを理解し、私たちの仕事の省力化にどう役立てるか、一緒に考えてみていただきたい。
このことをお願いしておきたいと思います。
photo by yamataka