「ありがとう」の一言を忘れずに
photo by Kanko*
先週ある大きな会社を訪問したとき、応接間で部長さんと対談中、ふと席をたたれ、しばらくして戻ってこられた部長さんの手にはお盆に並んだお茶がありました。
部長みずからと恐縮していただいておりますと、部長さんは苦笑されながら「どうもみつと何もないところをお見せして、実はこの一週間を私たちの会社の感謝週間として決めたのです。
どうも社内においてお互いの感謝の心が欠けている、当り前のようになっているのです。
たとえば女子社員がお茶を入れてくれる。
コピーをとってくれる。
そのときに心からありがとうの礼がない。
中には当然のような姿勢をとる者さえいます。
これは社内だけの問題ではない。
お客様への礼も不足することにつながらないかと、全社員改めて感謝の認識を持つために自給自足の週間としたわけです」と説明してくださったのです。
私たちの会社も同じことが言えるなと思い、恥ずかしい思いを抱いて帰りましたが、本当に感謝の念は大切だと思いました。
たとえ同じ会社の社員同士でも、ものを頼んだり、親切にしてもらったりしたときはありがとう」の一言をわすれてはいけません。
感謝の念は言葉として表現されなければ相手にすぐには伝わらないのです。
会社内の仕事ひとつをとってみても、自分一人でできることはごく限られています。
みんながチームワークよろしく力を合わせてこそ仕事ができるのです。
「ありがとう」の一言はそのための潤滑油なのです。