智仁勇

DSCN0867DSCN0867 / chientai of tatu


私は日頃の行動の基本姿勢として三つの信念を持ち、それを心がけています。

「智」「仁」「勇」の三つです。

「智」とはすなわち智恵です。

ものごとを理解し、是非・善悪を弁別することです。

ただ知識として知るというだけではありません。

「智は生命の泉なり」という言葉もあります。

また、まちがったことを覚えたり、知ったかぶりをしないようにしています。

知らないことよりもっと悪いからです。

わからないことは素直に問うようにしています。

「仁」とは相手のために己をころしてことを行なうこと、そして人の心をつかむことです。

自己中心ではいけないということです。

論語』にも「徳あれば孤ならず、必ず隣あり」とあります。

「勇」は勇気をもって自分が正しいと思ったことを信念をもってやりぬく、行なっていくことです。

これも『論語』にありますが、正義にかなうことを知りながら、実行しないのは勇気のないためである。

義を行なうには勇気がいるのだということを教えて「義を見てせざるは勇なきなり」といっています。

このように「智」「仁」「勇」をいつも心にとどめ、そのおりおりに自分に言いきかせて行動しています。

現代のように科学技術の発達した時代に古めかしいような話ですが、私は逆にこういう時代だからこそ、分別を持った人間らしく自分で自分の行動を律する道徳的基準を設ける必要があると思うのです。