人のふり見てわがふり直せ

返事はハッキリと

先日乗ったタクシーの運転手は行先を告げるなりだまってスタートしました。この不愉快な経験はみなさんあると思います。わかったのか、わからないのか、はいでもうんでもないのです。

私は仕事上よくタクシーを利用する方ですが、こんな場合、非常に腹立たしく怒りを感じると同時にタイミング悪くこの車にのったことを悔みます。

お客様の不在、主客転倒とはまさにこれです。乗っていただくではなく、乗せてやるの姿勢ですね。料金をムスッと受け取るなり走り去るくやしさはやりきれません。

これが普通のお店なら二度と買いに行かなければいいのですが、タクシーは乗ってみなければよし悪しはわかりません。

しかし、先日は腹立たしい思いをしながら、ふと不安になったことがあります。

よく人のふり見てわがふり直せといいます。この運転手のような不愉快きわまりない態度を、自分もそのときの感情にまかせて人様に対しとっていないかと思ったからです。

返事のし方ひとつをとってみてもそうです。お客様に対して、また、上司や先輩、同僚に対して「ハイ」「承知しました」「少々お待ちください」などのハツキリした返事を返しているでしょうか。
自分がわかっていても返事をしなければわからないし、他の人からみても感じのわるいものです。

返事が人格を表わす、ともいえます。明るいこのひと言が気持ちよい職場をつくりあげる根本だと思います。