マラソンに学ぶ

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最近はスポーツブームで、みなさんの中にもジョギングなどやっている人もいると思います。マラソンは四二・一九五キロという距離を走るだけのスポーツですが、オリンピックでも最後に行なわれ、オリンピックの花とも呼ばれています。
走るだけとはいえマラソンには人生の縮図ともいえるドラマがあります。テレビの中継を見ていても、レースのかけひき、ランナーの表情が手にとるようにわかるので、おもわず身をのり出し手に汗にぎる場面も多いものです。どんなマラソンコースでも最大のヤマ場といわれるところがあるもので、ボストンマラソンにおける「心臓やぶりの丘」などはもっとも有名なものです。
レースに必勝を期すランナーはこういうところでスパートし、ライバルを引き離すという作戦に出ます。ランナーは四二・一九五キロという長距離を前もって作戦を立てて走り、また、走り出してからも、その日のコンディション、ライバルの走り具合などから臨機応変の作戦をとれなければなりません。
ほんのちょっとしたかけひきに勝つか負けるかで勝負が決まってしまうこともあります。これにはスタミナ、スピード、精神力、克己心などが要求されます。これらは、ふだんの血のにじむような練習が伴わなければ身につくものではありません。人生においても、私たちのふだんの仕事においても同じことがいえます。どんな状況の変化、逆境にも耐えられるだけの実力を身につける努力を怠らないようにしましょう。