「ながら仕事」の追放
photo by Ed Yourdon
みなさんの毎日の仕事ぶりを観察してみると実によく働いていると感心もし、うれしくもあります。
ですがちょっと気をつけてみると「ながら族」が多いのに気がつきました。
記帳しながら電話をとって別の用件を話す。
お客様に挨拶しながら坐る。
歩きながら書類の確認をしている。
お茶をのみながら判子を押すなどいくらでもあります。
だれもがやっていることで、そんなことは気をつけたこともない人がほとんどだと思います。
急いでいるから仕方がないとか、それが仕事をテキパキとする要領だとかみなさん思っているでしょうが、注意力が集中していないためのミスがでることもあるでしょうし、また他の人への失礼が発生する原因にもなります。
アメリカの有名な実業家ワナメーカーは「成功の秘訣を問うなかれ・なすべき一つひとつの些事に全力をつくせ」といっています。
たしかに毎日のほとんどの仕事は、ルーティンのもので、もう目をつぶっていてもできるというくらいに習熟しているかもしれませんが、それでもひとつの小さなミスが大きな問題に発展することもあります。
一万円と十万円は数字で書くとゼロがひとつ多いか少ないかだけの違いですが、実際は九万円の差です。
さらにひとつのミスは社内だけではなく対社外の信用にもつながります。
ルーティンの仕事こそ、マンネリに押し流されないような注意力が必要だということです。
一つひとつの仕事にケジメをつける。
それは自分の仕事に責任を持つことでもあります。